2004年10月11日
乱繁殖
10月10日
「報道特集」というテレビ番組で、乱繁殖される犬達を取り上げた番組を見た。
その中でメインに取り上げられていた五右エ門くん〔ボーダーコリー)は
CL病と言う聞きなれない遺伝病のために2歳2ヶ月でその短い命を閉じた。
病状は見るに耐えないほどかわいそうなものであったが、
良識のあるブリーダーならこのような不幸なこの生まれる可能性のある
繁殖は系譜に基づいて避けることができた病気だ。
詳しくは五右エ門くんのHPで
http://www.catvy.ne.jp/~shizue/
純血種と言うのはもともと人間の嗜好や従事させたい作業にあった固体に近づけるための
選択繁殖によって作り出されたものであり、人間の望む特徴を備える反面
望まざる遺伝的形質もどんどん凝縮されてしまい、それが犬種特有の問題となる。
良識のあるブリーダーはそのような問題のある遺伝子を少しでも後世に残さぬよう
繁殖に用いる犬を注意深く選別し掛け合わせていくわけだ。
それは本来雑種であれば遺伝子の多様性のおかげでまず発現しないであろう劣性遺伝を
桁違いに高い確率にまで高めてしまったブリーダーの責任でもあると私は思う。
そこへ何も知らぬ金儲けのブリーダーが登場する訳である。
人気犬種のボーダーコリーのオスとメスを用意して繁殖・・・結果、五右エ門くんを含む
兄弟犬3頭がCL病発症で2歳2ヶ月で死亡。
これはCL病の発症率1/1800に比べて比較できないほどの高確率であり、
調べてみると、両親ともCLのキャリアでありうる系譜であり
前述の一般的な1/1800と言う数字は何の意味も成さない。
とは調べてはじめてわかる話で、このブリーダーは実は何も知らなかったということだろう。
となるとこの無知なブリーダーを責めてばかりいても何の問題解決にもならない。
なぜなら日本では誰しもこのように安易にブリードできるわけだし、
親に血統書が付いていさえすれば、その子供も純血種として高価に売買できる現実があるからだ。
チェック機構がまったくないのが問題であるように思う。
我々が犬を購入するときに唯一指標になるのが血統書である。
だが、血統書の管理はあまりにずさんであると言わざるを得ない。
JKCも先の報道番組では
血統書はあくまでも申請に対して発行しているだけであり、
本当にその親から生まれたかどうかや、祖先の遺伝的問題には
一切関知しないそうだ。
彼らは20億もの血統証の発行手数料を得ながら今後も不幸な繁殖が行われないような
システム作りをしようとは考えていないようだ。データベースを作ればいいだけなのに・・・
血統書とは所詮こんなものだそうだ。
http://homepage2.nifty.com/justice-okayama/justice2004_008.htm
- by ミミのパパ
- at 22:51
comments
私もこの放送、見ました。
震えてまっすぐ歩けず倒れる姿、衝撃が大きすぎて、
しばらく涙が止まりませんでした。
遺伝病、繁殖時に防げる病気なだけに、
人間の罪は大きいと感じます。
繁殖業者にも法の規制が必要?
法の規制がないと何でもしちゃうのも情けないけど…
以前からJKCの血統書はあてにならないという話、
耳にしていました。
でもやっぱりJKCの血統書ってある意味ではブランド。
JKCはその意識をしっかりと持って
血統管理をするべきですよね。
そのための20億だと思うんだけどなぁ。
ちなみにうずらの血統書もJKCです(汗)
うじゅままさん読んでくれてありがとう!
JKCの血統書って何にも知らない人には
ある意味太鼓判のような感じですからね。
血統書付き=品質保証のように受け取る飼い主さんも多いのでは?
うじゅままさんのおっしゃるとおり、
繁殖に関する情報の収集や血統の管理、
それに基づく危険な交配のリスクマネージメントなど
していかなければならないことだと思うのですが・・・
このブログからCL病を知りました。こんなに悲しい事実が
あるのですね。同じくもも親子もJKCの血統書を持ちますが
ゆず・うめの登録の際にpmm名義で犬舎名を作らされました。交配についてはかなり遺伝性の病気等の勉強はしたと言っても、結局は素人のpmmが簡単に犬舎長と名乗れる状況で、
その時初めて血統書の恐ろしさを知りました。
悪徳業者は2頭しか生まれなくても、JKCには4頭で登録し
浮いた2頭分をMIX犬につけて渡したりもするそうです。
今、JKCも不正を防ぐ為に登録方法やDNA鑑定をして
登録など、色々頑張ってるみたいですがどうなるのか?
人為的に不幸なワンちゃんがこれ以上増えない事を願うばかりです。
偉そうな事を書いてるこの私も、チェリーアイが50%以上の
確率で遺伝する事は知って交配に至りました。結果、うめが
引継ぎ可哀想な事をしましたが、責任は自分で取る覚悟でなきゃ踏み切れませんでした。「幸せ」と引き換えにうめに辛い思いをさせた私に発言権は無いのですが(汗)気になってカキコしてしまいました~!
プチももママさんコメントありがとう。
これは犬を金儲けの道具にしているような
ブリーダーさんに感じた憤りだから
ももちゃんのケースとは全く違いますよ。
ももちゃんの交配にあたっては
事前にできうる限り下調べをしたと聞きました。
あの報道番組では犬のことを何も知らなくても
JKCへの登録の仕方を知ってればボロ儲けの
悪徳ブリーダーに警鐘を鳴らしていたのです。
あるブリーダーさんの元従業員の証言によると
人気犬種とあれば血縁さえも調べずに繁殖するため
目がなかったり内臓が飛び出していると言った
奇形の発生もかなりの頻度であるらしいです。
しかもその繁殖犬たちは山積みのケージから
出してもらうことはなく繁殖能力がなくなるまで
そこで一生を送ると言う・・・
なんとも凄絶な話だったのです。
すでに諸外国で禁止されている
ペットショップでの生体の陳列販売も
このような状況を助長しているのだと思います。
何らかの規制がなければ
「金儲けだから」と割り切れる人がいるんですよ。
本当に悲しいことですね。