10月10日
「報道特集」というテレビ番組で、乱繁殖される犬達を取り上げた番組を見た。
その中でメインに取り上げられていた五右エ門くん〔ボーダーコリー)は
CL病と言う聞きなれない遺伝病のために2歳2ヶ月でその短い命を閉じた。
病状は見るに耐えないほどかわいそうなものであったが、
良識のあるブリーダーならこのような不幸なこの生まれる可能性のある
繁殖は系譜に基づいて避けることができた病気だ。
詳しくは五右エ門くんのHPで
http://www.catvy.ne.jp/~shizue/
純血種と言うのはもともと人間の嗜好や従事させたい作業にあった固体に近づけるための
選択繁殖によって作り出されたものであり、人間の望む特徴を備える反面
望まざる遺伝的形質もどんどん凝縮されてしまい、それが犬種特有の問題となる。
良識のあるブリーダーはそのような問題のある遺伝子を少しでも後世に残さぬよう
繁殖に用いる犬を注意深く選別し掛け合わせていくわけだ。
それは本来雑種であれば遺伝子の多様性のおかげでまず発現しないであろう劣性遺伝を
桁違いに高い確率にまで高めてしまったブリーダーの責任でもあると私は思う。
そこへ何も知らぬ金儲けのブリーダーが登場する訳である。
人気犬種のボーダーコリーのオスとメスを用意して繁殖・・・結果、五右エ門くんを含む
兄弟犬3頭がCL病発症で2歳2ヶ月で死亡。
これはCL病の発症率1/1800に比べて比較できないほどの高確率であり、
調べてみると、両親ともCLのキャリアでありうる系譜であり
前述の一般的な1/1800と言う数字は何の意味も成さない。
とは調べてはじめてわかる話で、このブリーダーは実は何も知らなかったということだろう。
となるとこの無知なブリーダーを責めてばかりいても何の問題解決にもならない。
なぜなら日本では誰しもこのように安易にブリードできるわけだし、
親に血統書が付いていさえすれば、その子供も純血種として高価に売買できる現実があるからだ。
チェック機構がまったくないのが問題であるように思う。
我々が犬を購入するときに唯一指標になるのが血統書である。
だが、血統書の管理はあまりにずさんであると言わざるを得ない。
JKCも先の報道番組では
血統書はあくまでも申請に対して発行しているだけであり、
本当にその親から生まれたかどうかや、祖先の遺伝的問題には
一切関知しないそうだ。
彼らは20億もの血統証の発行手数料を得ながら今後も不幸な繁殖が行われないような
システム作りをしようとは考えていないようだ。データベースを作ればいいだけなのに・・・
血統書とは所詮こんなものだそうだ。
http://homepage2.nifty.com/justice-okayama/justice2004_008.htm